■ヘッドライトのクリーニング方法
黄ばみやくもりの発生したヘッドライトを、磨きでキレイにする
ヘッドライトクリーニングセットの使用方法です。
樹脂のヘッドライトは紫外線により黄ばみや劣化が起こります。
ヘッドライト表面には紫外線から保護するためのクリアー層がありますが、劣化し剥がれてきます。
それを一度キレイに削りとり、新たにコートをすることでキレイにします。
市販品でも、ヘッドライトクリーニング用の用品が多種ありますが、結局ヘッドライト表面が荒れてザラザラの状況ですので、表面の状態を整えない限りクリアーなヘッドライトにはなりません。
少し手間のかかる作業ですが、クリアーなヘッドライトは車体の印象を大きく変えます。
黄ばんだヘッドライトはどうしても古ぼけたイメージになります。
■作業にかかる時間
作業自体はマスキングテープ貼り付けから、コートの塗りこみ終わりまでで、左右で1〜2時間です。
以下はトヨタ・ヴォクシーのヘッドライトですが、表面積が広く、上下分割されているため、中央部分にもマスキングしながらの作業でしたが、写真撮影をしながらも1時間30分で左右のヘッドライト手磨きは終了しています。
標準的なセダンのヘッドライトでしたら1時間前後の作業です。
1.洗車
○工程:ヘッドライト洗浄
通常の洗車と同じようにヘッドライトの洗浄をします。
今回のヘッドライトは、黄ばみ、表面の白ボケ、サイドの下側の部分にクリア層のひび割れがあります。
2.洗浄してマスキング
○工程:付属の洗浄液で洗浄後、周囲のマスキングを行います。
洗浄液の洗浄で、黄ばみはほとんど落ちますが、ヘッドライト表面やクリア層が劣化し、表面が平坦ではありません。そのため、白っぽくぼけた状態になっています。
色々なヘッドライトクリーニングの製品が売られていますが、この状態のものは液剤のみでは落ちません。
磨き作業が必要で、磨けば確実に綺麗になります。
研磨作業に入りますので、磨きたくない周囲の部分をマスキングします。
ヘッドライトの樹脂部分は、車体の塗装よりも頑丈で、結構ゴシゴシ磨きます。
その際に、誤って周囲を削っていてしまわないようするためのマスキングです。
3.研磨作業
○工程:ヘッドライトの研磨
まずはポリッシングシートで荒く削り、徐々になめらかにしていきます。
程度の軽いものであれば、細目のポリッシュシートで磨いた後、コンパウンドで磨くだけでキレイに仕上がります。
まず、上記のメニューで研磨してみて、もう少し研磨が必要な場合に、荒いポリッシュシートでまた再度研磨を始める方法をおすすめします。
ポリッシュシートは水をかけながら、水研ぎで研磨します。
画像のようにヘッドライトを真っ白にするように磨きます。
コンパウンドは、乾ききるまでしっかり磨いてから、コンパウンドを足して再度磨くを数回繰り返します。
4.コート
○工程:ヘッドライトのコート
磨いた後は、ヘッドライトのコートを行わなければ非常に短時間で劣化が始まります。
ヘッドライト周辺の水分を除去し、コート剤をムラなく塗ります。
その後2時間コート剤の硬化時間が必要です。
その間は、水がかからないように注意が必要です。